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11月, 2023の投稿を表示しています

「人を生かす神のことば」出エジプト記20:4~6

「人を生かす命の言葉」(出エジプト 20:4-6 ) 齋藤 五十三 師   1.       第二戒の意味  本日は、十戒の第二戒です。第二の戒めの核心部分は4節の最初の一文です。 「あなたは自分のために偶像を造ってはならない」。(繰り返す)  核心部分の意味は、私たちがまことの神を見える形にしてはいけない、ということにあります。まことの神を見える形にしてはいけない。この後の5節を見れば分かるように、神を見える形にする意図が、たとえ礼拝のためであっても、決して形にしてはいけないのだ。たとえまことの神を礼拝するための視覚教材だと言い訳しても、見える形にすれば、それは結局偶像になってしまうのだと。  実は、この第二戒が見事に破られた実例が、この後の出エジプト記 32 章に記されています。モーセの兄アロンが、「金の子牛」を造ってしまう事件です。皆さん、ご存じでしょうか。モーセが神から十戒を頂くためにシナイ山という山に上った後、四十日もの間下りてこないので、民衆に不満が溜まってしまう。その不満を静めようと兄のアロンは金の耳輪(耳のかざり)をかき集めて溶かします。そして金の子牛の像を造り、「これがあなたがたをエジプトから連れ上ったのである」と言って、人々の心を静めようとしたのでした。あの時アロンは、イスラエルをエジプトから救い出したまことの神を見える形にしようとしたのです。まことの神とは全く違う、他の神を造り出す意図はそもそもなかったのです。でも、見える形にして民を静めようとした時に、それは結局偶像、異なる神になってしまったのでした。  それにしてもなぜ人は、神を目に見える形にしようとするのでしょうか。第二戒は、こう語っていました。「あなたは 自分のために 偶像を造ってはならない」。人がまことの神を見える形にしようとするのは結局は「自分のため」。神の思いを知って、神のために造るのではなく自分のため。見える形があると礼拝する時に便利であるとか、分かりやすい、人にも説明しやすい、おまけに持ち運べるから便利であるなど、いずれも人の都合、人のコンビニエンスなのです。そこでは、神の思いはこれっぽっちも考慮されていない。  皆さん、この世界を造られたまことの神は、栄光に満ちたお方です。その大きな神を私たちが「見える形」で表すことなど、それははなから不可能で

ローマ到着(使徒の働き28:11~16)

「ローマ到着」 使徒の働き28:11~16 私たちは、「使徒の働き」の講解説教を通して、これまでパウロと共に、ローマを目指して旅をしてきました。いろんなことがありました。そして今日、とうとうローマに到着します! マルタ島では、島の人々に本当によくしてもらって、3か月の時を過ごしました。そしてやっと、航海に適した季節になりました。パウロたちが乗り込んだ船は、先の難破した船と同じく、エジプトのアレクサンドリアから来た大型船でした。おそらくこの船の乗組員や乗客も、冬の間をマルタ島で過ごしたのでしょう。またパウロたちが乗った船にも同じものがあったかどうかわかりませんが、この船にはティオスクロイの飾りがついていました。この飾りは、ギリシャ神話ゼウスの双子をかたどった飾りです。嵐の中でこの神々の星座(ふたご座)を見れば、幸運が訪れると信じられていたのです。パウロたち一行はこの船に乗り込む時、どんな思いでこの飾りを見上げたことでしょう。人々はなんてむなしいものにより頼んでいるのでしょうか。嵐の中を276人一人の命も失うことなくマルタ島に漂着した経験を持つ彼らは、天地万物を創造し、今も治めておられる真の神さまを賛美したことでしょう。 こうしてパウロたちが乗り込んだアレクサンドリア船は、マルタ島を後にしました。そして北北東 150 ㎞にあるシラクサに寄港しました。そしてそこで三日間滞在し、今度はそこからさらに北に 130 ㎞の地点にあるレギオンに達しました。そしてすぐに風向きが安定したので、翌日には出航し、さらに北に 320 ㎞航海したところにあるプテリオに入港したのです。さあ、これで船の旅は終わりです。ここからは陸路を使うことになります。嬉しいですね。神さまはここまでの道のりを守ってくださいました。 そしてプテリオの町では、主にある兄弟姉妹を見つけました!「見つけました」とあります。パウロたちは兄弟姉妹を捜したのです。誰も知らない異国の地で主にある兄弟姉妹に出会うことは何にも代えがたい喜びです。それにしても、ローマにもすでに福音が宣べ伝えられ、教会があったというのは驚きです。実はパウロはそのことを知っていました。なぜなら、パウロはコリントで伝道しているときに、ローマ出身のクリスチャンたちと出会っていたからです。そう、アキラとプリスキラです。彼らは紀元49年当時の皇帝クラ

ザアカイさん(ルカの福音書19:1~10)

「ザアカイさん」 ルカの福音書19:1~10

罪をおおわれた人(詩篇32篇)大和昌平師

「罪をおおわれた人」 詩篇32:1~11 大和昌平師