今日の聖書箇所には星が出てきます。ここに登場する東方の博士たちは、「その方の星」を見たので、はるばるエルサレムまで1200キロもの道のりを、キャラバン隊を組んでやってきたというのです。この星博士ですが、博士と言うより占星術師と言った方がいいでしょう。星を観察しながら、災害がくるぞとか戦争が起るぞとか予告をして、国の為政者たちに忠告したり、進言したりしていたようです。 彼らは、東の国で不思議な星を見つけました。皆さんのまわりには星マニアはおられるでしょうか。私の経験からすると、星好きの方は、たいてい好奇心旺盛です。見たことのない不思議な星を見つけようものなら、それを調べないではいられないでしょう。さっそく彼らは調べ始めました。すると過去にこの東の国に捕囚の民として連れて来られた民族が残していった資料に出くわした…そう考えることができるでしょう。そこにはこうありました。「ヤコブから一つの星が進み出る。イスラエルから一本の杖が起こり…」(民数記24:17)これだ!と思った彼らは、この星はユダヤの王、いや世界の王が生まれたしるしだと確信したのです。そして星を頼りに長い道のりを恐らく数ヶ月かけてやって来ました。あとに出て来るように貴重品をたくさん持っていましたから、よくある絵のように、 3 人の博士がラクダに乗ってお気楽旅…とはいかなかったことでしょう。キャラバン隊を組んで、非常時にも対応できるようにしました。また人やラクダなどの食料や水を準備しなくてはいけません。恐らく準備に何日も要したことでしょう。またそもそも「ユダヤの王」を礼拝しに行きたいと王に申し出たとしたら、はいそうですかどうぞと、すぐに許可してくれたとは思えません。だいたいユダヤの国は、600年前には宿敵でした。当時の東の国、バビロニア王国やアッシリア王国は、イスラエルを滅ぼし、多くの人々を捕囚として引いて行った国です。そう思うと、東の国の王がやすやすと旅の許可をしたとは思えないのです。きっと一悶着あったでしょう。とにかく、そうこうしてるうちに時間が流れ、エルサレムに到着したのは、すでにイエスさまがお生まれになってから、1年以上、いや2年近くも経ってしまっていたいたのです。彼らが最終的にベツレヘムに着いたときには、赤ちゃんだったイエスさまは、「幼子」、つまり「幼児」になっていましたし、彼らはすでに家畜小屋では
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